PROJECTS
三重大学 西村訓弘教授と『社長100人博士化計画』を進めるなか、大企業管理職『瞬発力強化』研修プログラム開発を開始します。
2023.12.21
三重大学『社長100人博士化計画』
開発プログラムの方向性
1.開発の基本方針
- 政策アクション会議を、チャタムハウスルールでの産官学金の修行・実践の場とする。
- 参加者が、相互に刺激を高めるための座学だけではない、実践プログラムにする。
2.対象者
- 社内会議が、組織力、組織文化形成、人材育成に重要な役割を果たすべき考える役職員
- “どんなテーマに対しても、理解し、考え、判断する“ 基本骨格の強さと、瞬発力が重要と考え、それを鍛えたいと考える役職員等
- 組織内の形骸化した会議(※)に慣れ過ぎ、組織外での活発な議論への対応力をなくしているのではないかと、不安を感じる役職員等
3.西村教授の視点
西村教授は、政府や地方自治体の重要政策策定に、数10の案件を日常的に並行処理されています。そのご経験から、以下のような視点で、研修プログラム開発を進めます。
“最も重要な要素は、的確に理解し、判断することだと思います。他の方々から見れば種々多様な関係性のない案件の羅列に思えるかもしれませんが、私にとっては同じものだと認識して対応しています。基本は、話を聞き、全体的な状況を理解し、背景にある関係性と置かれている立ち位置を明確にし、進むべき道(到達点)を判断し、お伝えするという作業となります。要は、理解し、考え、判断することを的確に質を高く行うことを常に行っているということになります。
(政府政策立案をご担当する政府幹部との意見交換の場=政策アクション会議の場で)「仮に、事前準備なしでも、瞬発力を付けてもらう研修の場」はとても的を得ていると思います。現在の社会の上層にいると思っている人々に最も欠けている力を養成することに繋がると思います。”
※ 形骸化会議、組織文化に関する課題・悩みの“声”
- 会議は確認の場。結論は根回しで事前調整済み
- 事前調整は、社内のムード・上司の顔色等から判断
- 顔色忖度し、“落としどころ”を探る根回しが、調整能力として高く評価される
- 事前調整済み以外の意見は、不規則発言とされ、空気の読めない奴と低評価を受ける
- 上位役職のご意向具申頻度が、調整の圧倒的権威(“●●専務が言っている。”)
- その権威を背景に調整を進めると高評価に繋がる
- 人事部も、それを調整能力と表現し、重要人事評価項目にしている
- 以上のような文化は、組織を腐らす忖度力ではいか。
- 以上のような能力は、関係者の意見をChatGPT に入力すれば、AI の調整の方が、時間も速く、綺麗に調整するのではないか。
- 評価されるべきビジネス力は、“どんなテーマも、理解し、考え、判断する“ 基本骨格の強さ瞬発力ではないか。